126:▲[saga sage]
2012/09/21(金) 19:59:56.87 ID:78o51jXe0
『赤十字の手帳』より
※殴り書きの部分→『―――』
(日記前半)
『○月△日
旅行で、このサイレントヒルに立ち寄る事にした。
先日、わたしは大きなミスをしてしまった。
それは私の担当していた、患者さんの真夜中に打つハズの点滴を、打たずに朝まで放置してしまったことだ。
結果、患者さんを死なせてしまい、懲戒免職となった。
言わば傷心旅行って奴だ。
だれも言い訳なんて聞いてくれないだろう。
私がなぜ夜勤中、姿をくらましたか。
病院に徘徊していた厄介な魔女と、数時間にも渡って闘ってたなんて誰も信じてくれまい。
私はこれでも10年間、魔法少女をやってきた。
実力には自信がある。
その私が苦戦したのだ。
殺されかけたし、凄まじい強さだった。
でも誰にもわかってもらえるはずもない』
『○月△日
私は夢を見ているのだろうか
患者さんが……いや、『彼』が生きていたのだ。
だがなぜだ。彼は確かに――――――ったはず
しかも彼は、私とデートがしたいと言ってくるのだ
とても嬉しいけど、この街は何か異常だ。
町全体が魔女結界のような……そして使い魔がウジャウジャいる
一緒にここを出ようと言うが、彼は聞き入れてくれない。
なんでも連れて行きたい場所があるとか』
『○月△日
今日、私は彼に連れられ遊園地に来た。
ロビーくん人形が温かく迎えてくれた。
人っ子一人もいなくて、私と彼だけ。
霧だらけで、電気もつかない筈なのに、なぜかマシーンが動く。
―――あんなに楽しい一時を過ごしたのは何年振りだろうか
気がついたら、外は真っ暗
今日は、近くの病院で寝泊りする事にした』
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