200:▲[saga sage]
2012/10/03(水) 01:31:03.68 ID:HnfCopO30
出口を出ると、そこは小さな港になっていた。
夜が明けてはいるが、やはり霧に囲まれている。
気がかりなのは、ずっと地下に潜り続けて来たのになぜか地上にいる事だ。
だが今はそんな事を、気に留められる余裕もないほどに、2人はショックを隠しきれずにいた
杏子「……」
まどか「……」
二人はコンクリートの路上に座り、ぼんやりと目の前に広がる湖を眺める
杏子「……」パサッ
杏子は黙って地図を広げる
杏子「湖の目の前……つっても、これだけ広域だと今どこなのか、わかんねえな」
杏子「でも……あの霧と湖の向こうに建物が見える」
杏子「あそこにあるボートを2人で漕げば、建物の影に辿り着きそうだな」
まどか「……」
杏子「……よし、行くか」
杏子は立ち上がるが、まどかはピクリとも動かずにその場で佇んでる
杏子「……おい、いつまでしょぼくれてんだ。いくぞ」
まどか「……」
杏子「おい」
まどか「わたし……もうイヤだ……」ウルウル
まどか「もう耐えられない……死にたい……」グスグス
パァン!
杏子はまどかの頬を叩く
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