32:▲[saga sage]
2012/09/12(水) 06:54:31.79 ID:/2wpOKcF0
トイレで用を足した杏子は、ようやく三階の『郷土歴史コーナー』に辿り着く。
杏子「量が多すぎだろ」
自分よりも身長の高い本棚が、長い廊下のように延々と続いている。
杏子「こん中から探すのかよ……」
杏子「これじゃ探してる合間にワルプルギスが来ちまうぜ……」
杏子「はぁ〜っ……とりあえず『それっぽい』タイトル見つけて読み探すかぁ」ゴソッ
それから、杏子は時間をかけて、資料を探した。
杏子「ああもう!!見つからねええぇぇ!!」
読書にただでさえ不慣れな杏子は、その場で大の字になって倒れこむ
杏子「疲れた……これならまだ、表にいる使い魔と闘った方がマシだ」
杏子「……ん?」
ふと、杏子が目線を上に向けると、ぎっちり詰まれた本棚の中に、一冊分だけ引き抜かれた用に、空白の部分があった。
杏子「……?」
自分が出した本は全て、元のあった場所にしまってある。
杏子「誰かが、一冊持って行った……?」
杏子「その一冊に蘇生方法の手がかりが……?」
杏子「ん?」ジッ
今度は別のあることに気づく。
それは自分の手だ。
これだけホコリまみれであるため、自分の手もさぞ汚れているのかと思いきや、想像してたよりかは綺麗だ。
良く見るとここのコーナーはホコリが無く、やけに綺麗になっている。
杏子「ここに誰かがいた?私が来る前に……」
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