6:▲[sage saga]
2012/09/09(日) 02:38:45.19 ID:+dEFtL3H0
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杏子「はぁ……はぁ……」ガバッ
杏子はさやかの名前を叫びながら、上体を起こし目を覚ます。
全身から、滝の様な汗が吹き出ているのが、寝起きながら良くわかる
杏子「……夢?」
辺りを見回すと、そこは教会の本堂らしき場所だった。
杏子は、その最前列のベンチで、横たわっていた。
そして、その教会は杏子の実家に当たる、場所ではない
杏子「……」
杏子「ぅぅ……なんだか随分長い間寝てた気がする」
杏子「疲れてんのか私?……まあ場所が海外なうえに、こんな不気味な場所に来てれば疲れるに決まってるか」
杏子「そいや今は何時だ?」
本堂にある時計を見るが、時計の針は止まったままだ
杏子「……そいや電気もまともに扱えねえ場所だったな。つーか、こんな町に時間とか考える必要性もねえか」
杏子は、自分の鞄の中をガサガサと漁り始める
杏子「おっかしいな……もう缶詰切れたのかよ」
ガックリと肩を落とし、ハァ〜っと深いため息を吐く。
杏子「なんだか、寝すぎたせいでどうも意識がぼんやりしてやがる」
杏子「……」
杏子「……あれ?」
杏子「私、そもそもなんでこんな所にいるんだっけ?」
杏子「えーと……」ポリポリ
頭をボサボサと掻きながら、ゆっくりと思考を研ぎ澄ましてゆく
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