15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/09(日) 22:44:16.61 ID:YJ7xbjjyo
キミはもうキミではない"なにか"に変わっていた
鉄の匂いに混じって仄かにキミの香りがする
朝食べたものがこみ上げてくる
咄嗟に両手で抑えたが指と指の間から胃液が零れ落ちる
「…そん…な……嘘だ…」
蚊の鳴くような声でつぶやいた
横断歩道の先にいたクロネコはもういない
周りで揺らめくカゲロウが嘘じゃないぞと嗤っている
水色の空を煩い蝉の声が掻き回している
また吐気
意識がだんだんと遠ざかっていく
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