過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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[saga]
2012/09/12(水) 22:46:55.69 ID:rI6aBzuyo
僕は先輩と軽く話してからユニフォームに着替えて出勤した。夏休みの予定の大半はバイトで埋まっている。
もちろん学生バイトの給料なんてたかが知れているし、何かの足しになるわけでもない。
それでも僕は早急に金が欲しかった。どれだけ少なかろうと、ないよりはましだ。
金銭的なことだけで判断するなら、ここではなく、もっと他にいい場所もあっただろう。
けれど、ここが家から一番近い場所だった。自転車や徒歩でも通える距離の。
それ以上遠い場所だと、父母の運転に頼ることになる。そうなると好きなだけ働くとはいかない。
売り場に出てすぐにレジに客が入った。一度捕まるとそのうしろに客が並ぶ。
その二人目が終わる頃に、またひとり増える。延々と増え続ける。
僕はそれらを可能な限り手際よくさばいていく。
大抵の客は缶コーヒーや煙草、雑誌や新聞などをひとつふたつ買っていくだけだった。
夏だからというので大量の氷やアイスを買いこんでいく人もいる。
こういう人が来ると片方のレジの動きが遅くなり、もう片方のレジに客が集中してしまう。レジに列ができるのはそういうときだ。
僕はとにかく落ち着いて、客の相手をすることにしている。
大勢の人間がやってくるのだから、中にはガラの悪い人もいるし、機嫌が悪い人だっているし、急いでいる人だっている。
そういう人がやってきて、僕の仕事ぶりに対して何かを言ったりする。僕の質問に対して答えをよこさなかったりする。
平謝りでその場をやり過ごし、とにかくその客を追い出して(実感としてはそんな感じだ)、次の客の相手をする。
ピークが過ぎるまでそれが続き、途切れる頃になるとさまざまな雑事をこなさなくてはならない。
そして雑事が終わるか終らないかというとき、今度は昼過ぎのピークがやってくる。
昼過ぎのピークが終わると、また雑事。夕方が近付くとまたピーク。
その頃に米飯類などの荷物が届く。このとき働く人間はピークの対応をしながら品物を出すことになる。
ちょうど夕勤と交代する時間だ。
僕は働くとき、あまりものごとを考えないようにしている。
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