過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/12(水) 22:48:02.73 ID:rI6aBzuyo




「それ、ドッペルゲンガーって奴?」

 ちょうど退勤の時間が一緒だった先輩と、仕事が終わってからもバックルームに残って話をしていた。
 夜勤で働く一人の先輩と僕を除いて、この店には男性がいない。
 今話している先輩は当然女性で、学生で、僕より三つほど年上だった。
 
 彼女は日勤の中で唯一まともに働く人間だった。
 彼女以外の日勤は――そこには副店長なども含まれているが――正直、仕事が遅い。
 なによりも、仕事を人任せにして、自分はほとんど動かない。

 入ってきたのがもっとも遅い僕にこう思われているのだから、夕勤や夜勤の人も思うところはあるだろう。
 僕は学校がある平日は夕勤に入っているが、その温度差はすさまじい。
 同様に彼女も平日は夕勤に入るので、日勤に入るときはひどく憂鬱そうにしている。 
 
 手を抜きたがる人間の中のまともな人間と言うのは、ある意味では不幸な存在なのかもしれない。
 もっとも僕だって、そんなに仕事ができるわけではないのだけれど、それでも真面目には働いているつもりだ。




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