過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/01/14(月) 13:58:49.29 ID:b6vBdGKEo
彼女の死をどうすれば回避できたのか。彼女の為に何ができたのか。
要するにその示唆こそが彼女の携帯電話にはあった。
彼女は誰かと繋がるべきだった。誰でもいいから誰かと繋がるべきだった。
そうすることで誰かが彼女の為に祈ってくれるかもしれなかった。
僕が、彼女のために祈るべきだったのかもしれない。それはお節介かもしれないし余計なお世話かも知れなかった。
まったく無意味で見当違いなことかもしれなかった。彼女はそんなことを望んでいなかったかもしれない。
もしかしたら、とそれでも僕は考えてしまう。
でも、それを願うわけにはいかなかった。魔法使いはきっと、僕のもとにも訪れるだろうという気がする。
何度繰り返したところで、それは代償行為でしかない。この世界の彼女は蘇らない。
何もかも無意味なのだ。
僕はこれを終わらせなければならない。繰り返してはいけないのだ。
これ以上、悲しむ"僕"や"彼女"を増やさないためにも。
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