過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2012/09/10(月) 22:10:07.91 ID:f2pJeNOlo
◇二
ドアがあった。数は数えきれない。その部屋には無意味な壁があり、無意味な扉があり、無意味な窓があった。
大抵の扉は横に三つずつ並んでいた。そこを抜けると同じ空間にたどり着く。
違うドアから入っても、たどり着くのは何もない、同じ空間。一切の実用性が排除された扉。
何処から入って何処から出ても一緒だ。
八月三日の十一時、僕はドアのショールームにいた。
無意味な扉とか、無意味な壁というのは、不思議な魅力にあふれている。
その先の空間はどこにも繋がっていない。にも関わらず、なぜか開けてしまう(それを試す目的でないにしろ)。
どん詰まりの魅力といおうか、迷路の袋小路といおうか、いずれにしろ、何かしら人を引き寄せるものがある。
少なくとも僕はそう感じた。
ショールームはアルミサッシ製造メーカーの事業所敷地内にあった。国道沿いに建つこの事業所の敷地は広い。
工場への入り口には大仰な門があり、労働者はこの門で警備員にIDを提示した上、車のまま入場する。
人々がいつ入場し、いつ退場したのかはその門のコンピューターによって管理されている。
ついでにいくつかの監視カメラが、その門の周囲を常に見張っている。
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