過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」ハギヨシ「お嬢様」透華「そ、その５！」 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」ハギヨシ「お嬢様」透華「そ、その５！」

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396: ◆LA9PoGiCNE[sage]
2012/09/15(土) 17:06:42.50 ID:pLqNyEKu0
>>388 あ、はい……続きです。
これ始めるにあたって、最初からあった書きたいとこは書けた。

―――通学路

京太郎「んでまあ……透華さんがお祖父さんと喧嘩状態になって、売り言葉に買い言葉で『万が一にも、私の選んだ方が負けるようなことがあれば、今回のお見合い引き受けてよろしくてよ！（裏声）』とか啖呵を切ったらしくて……そしたら、お祖父さんの方も『面白い、だったらお前の選んだ小僧とわしの選んだ男、どちらが優れているか試してみよう（しゃがれ声）』で、お鉢が俺に回ってきた……らしい」

咲「熱演ありがと…………ふーん、それでオッケーしちゃったんだ……しちゃったんですね、京ちゃんは」（ジト

京太郎「んだよ、その目は……しゃあねーだろ、龍門渕のみんなには世話になってるんだし、お願いされてノーって言えるか？いいや、俺には言えないね！」

咲「はいはい、京ちゃんはお人好しだね、憧れちゃうなー…………それで、ホントのところはどうなの？」

京太郎「……渋ってたとこに、メイド服の第一ボタンを外して胸の谷間を覗かせた智紀さんに『ご主人様、お願いします……』って懇願されてから後のことは覚えてないっ……！」（ざわ……！

咲「ほらっ、やっぱり最低だよ、京ちゃんサイテー！！」

京太郎「ク、ククッ……なんとでも言え……俺は、オモチの大きな人の期待は裏切らねえんだよ……絶対にっ」

咲「それで龍門渕さんのお見合い話を賭けた勝負に乗るのはどーかと思います、宮永さんはっ！」

咲「しかも、そのお見合い相手の人も県予選に出るんだよね？確か……」

京太郎「去年の県予選男子個人戦優勝で……全国でも健闘したとかで、『WEEKLY麻雀TODAY』で紹介された人らしい ……知らんけど」

咲「そこは調べる努力しよーよ……」

京太郎「いや、正直そんなことしたら俺の胃がもたねーって」

咲「もー……そんなこと言うなら引き受けなきゃよかったのに……」

京太郎「それは……できないな」

咲「…………なんで？や、やっぱり京ちゃん、龍門渕さんのこと――」

京太郎「………………実はな、今日はその辺について考えてたんだ、ずーっと」

咲の質問に、目を伏せる。
胸の中にある感情を言葉にするのに、暫しの時間を要した。

京太郎「――不謹慎かもだけど、透華さんがお見合いするしないを決める大きい賭けで、俺を信じて任せてくれたのが嬉しい……って気持ちは確かにある……なんでかは知らんけど。でもな、咲……それ以上にな！」

夕陽の赤を浴びながら立ち止まる京太郎。
浮かべる表情は喜悦……かけがえのない宝を手にした者の澄んだ瞳。

咲（――――っ、こ、これって……！）

その時、咲は体に電流が走るのを感じた。
姉や……合宿前に久の計らいで対局した、『境目』を越えた相手に感じる、あの電流。

京太郎「自分の力がどこまで通用するとか、強い相手と打てるって考えるのが……それが俺、スゲー楽しくて……楽しくて楽しくて仕方がないんだっ……！」

咲「京、ちゃん……」

本当に楽しそうな明るい声。なのに京太郎が遠い……遠ざかっていく……そんな気がした。

京太郎「丁度、追いかけてみたい背中には困ってないしな」

咲「…………」

それはきっと、話にだけ聞いた赤木しげるや天貴史、井川ひろゆきといった一流の面々……そして先日、ネット麻雀で対局した『怪物』などのことを言っているのだろう。

京太郎「――――なあ、咲」

咲「っ……！」

これ以上聞いてもいいのだろうか。
聞かなければよかったと後悔するのではないか。
なんの気兼ねなく接することのできる、意識もしている男友達が離れていってしまう……姉と同じように。
そんな恐怖を抱いた咲に、京太郎が告げたのは――――

１・俺はいつか、本気のお前とも麻雀したい。

２・悪ぃ、なんか恥ずかしいな俺。そうだ、腹減ったし、なんか食っていかね？

安価>>＋4

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