過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」ハギヨシ「お嬢様」透華「そ、その５！」 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」ハギヨシ「お嬢様」透華「そ、その５！」

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818: ◆LA9PoGiCNE[saga]
2012/09/21(金) 06:52:06.51 ID:jehiZ04l0
透華（そういえば一達が話してましたわね……一回戦で清澄の大将が東福寺を跳ばして勝った、と。確か、その大将の名前が咲……宮永咲）

京太郎「透華さん、どうかしたんすか？」

透華「…………いいえ、なんでもありませんわ」

透華（清澄高校……京太郎に原村和以外、気にしてませんでしたけど、意外と面白い相手が揃っているみたい――）

京太郎「ところで、他の人たちはまだなんですか？透華さんしか来てないみたいですけど……」

透華「ファッ！？そ、それは……しっ、仕方がありませんわ、さっきも言いましたけど大会中におおっぴらに他校の生徒と交流するわけにもいかないのですからっ」（ﾜﾀﾜﾀｱｾｱｾ

京太郎「はあ……じゃあ、やっぱりこの状況ってあまりよろしくないんですね」

透華「っ、ええい、ごちゃごちゃとうるさい！さっさとどこかに腰を下ろして……しょ、食事にしますわよ」（ﾋｯﾊﾟﾘ

京太郎「っ、とと……わ、わかりました」

透華（…………い、勢い任せで手を掴んでしまいましたわーーーー！？）

透華「と、と、と、とり、あえず……あそこの、木の下にあるベンチに……いき、行きますわよ……！」（ｷﾞｸｼｬｸ

京太郎「うっす……ていうか透華さん、手めちゃくちゃ熱いんですけど大丈夫ですか？恥ずかしいなら離した方が――」

透華「いっ、いいのです……気にしないでくださいっ」

京太郎「は、はあ……」

透華「――――さ、さあ、着きましたわ。それでは……きょ、京太郎！」

京太郎「ハ、ハイッ！？」

透華「…………ど、どうぞ食べてくださいまし」（ｵｽﾞｵｽﾞ

京太郎（なんか急に下手になった……！？）

京太郎「……こう、いかにも上品な感じのランチボックスですね。中身は―――？」

透華「――」（ｶﾀｶﾀ

京太郎（んー…………ハギヨシさんが作った割りに、なんか全体的に歪というか、試行錯誤してるというか）

透華「――――」（ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

京太郎（サンドイッチのパンはボロボロだし……オムレツ――を目指したらしいものは、スクランブルエッグと化してる。唐揚げはちょと焦げてて、ポテトサラダは……うん、水っぽそうだ）

透華「――――――」（ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

京太郎（あ、このフルーツサラダだけ桁外れに存在感あるな……うん、間違いなくコレはハギヨシさん作だな）

透華「そ、そろそろ何か言ってくださいませんこと？」（真っ赤

京太郎「ククッ……そんな心配そうな顔しないでください……美味しそうですよ」（ざわ… ざわ…

透華「そ、そんな厳めしい顔で言われても説得力ありませんわ」（ﾌﾟｲｯ

京太郎「あらら……」

京太郎「コレって、もしかしなくても透華さんが？」

透華「ほ、ほんの気紛れですわ……京太郎には余計な苦労も押し付けてしまいましたし、その謝罪ついでにですっ」（ﾂｰﾝ

京太郎「そういう理由でも嬉しいですって。ハギヨシさんの手作り弁当も捨てがたいですけど」

透華「ううぅぅぅっ……もう！食べるのか食べないのか、さっさと答えなさい！」

京太郎「食べますよ、食べるに決まってるじゃないですか」

透華「フン、最初から素直にそう言えばいいのです！」（ﾐｮﾝ

京太郎（あ、角が元気になった）

透華「さ、さあっ、存分に堪能してくださいましっ！」

京太郎「……こんなに食べて大丈夫か、俺」

見た目はともかく、味には自信があるのだろう、広辞苑より一回りは大きいサイズのランチボックスに詰まった食べ物に、ぽつりと不安を漏らす。
しかし、期待の眼差しを向けてくる透華の手前、そんな心配を顔には出さず、自分はまだまだ育ち盛りと言い聞かせて、手始めに野菜を挟んだサンドイッチを口に運ぶ。
そうして、まずは一口というところで――水を差す人物が現れた。

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