過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】

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142: ◆0CXAHEj7Mc[sage]
2012/09/12(水) 19:27:13.97 ID:c2FAyHZB0
衣「……と、ところでだ京太郎」

衣「もし、本当にもしの話だぞ?」

京太郎「はぁ」

衣「こ、衣が……衣が宝くじを当てていたらどうする?」

京太郎「……素直にすごいなぁって」

たとえそれが何等でも。

……いや、五等だったら多分棒読みになるだろうけど。

それにしても、どうしていきなりそんな話題転換をしたのだろうか。

衣「つ、次だ!」

衣「えっと……衣が……その、そのお金を京太郎に上げるとしたらどうする?」

京太郎「……はぁ」

京太郎「まぁ、両手離しで喜びますけど……それが何等だったとしても」

大金でも雀の涙でも、暮れる分にはすべてもらいたい。

衣「そ、そうか……」

衣「……じゃ、えっと、つ、次だ!!」

衣「えっと……そしたら、そのお返しに……」

衣「その……京太郎は何でも言うこと聞いてくれるか?///」

京太郎「……はい?」

衣「あ、いや、えっと///」

衣「な、なんでもないっ!!///」

顔を真っ赤にして首を振った。

体も揺れて、ちらりとその後ろにある宝くじが見えた。

……まさか、当たっているのだろうか?

京太郎「……」

だとしたら、きっと衣さんも何か俺に聞いて欲しいことがあるのだろう。

……きっと1,000円くらいなのだろうけど、でも少しくらいなら聞いてみてもいいかなと思って。

京太郎「ええ、何でも聞きますよ」

そう答えた。

恥ずかしそうに俯いていた衣さんはばっと顔を上げる。

衣「ほ、本当だな!?」

京太郎「ええ、本当ですとも」

衣「そか!!」

衣「なら京太郎。これを見てくれ!!」

後ろ手に隠していたくじを俺に見せる。

そこに書かれていたくじの番号は――。

衣「きょ、京太郎」

衣「えっと……」

衣「こ、衣の……」

衣「衣の恋人になってくださいっ!」

終わり

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