過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】

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336: ◆0CXAHEj7Mc[saga]
2012/09/14(金) 00:43:22.18 ID:vI1rD0ij0
久「……ね、須賀君」

京太郎「はい?」

久「最近和や優希と会った?」

京太郎「ええ。たまにこちらに来ますので」

久「……そっか」

久「……」

久「……ね、須賀君」

久「ちょっと上向いてくれるかしら?」

京太郎「……上?」

久「ええ。ちょっと天井のシミに面白い模様を見つけたから見せたいなって」

京太郎「はぁ……」

首をかしげながら須賀君は目線を上に向けた。

よって、前が無防備になる。

……だから私は。

その胸板に抱きついた。

京太郎「……へ?」

まぬけな声を上げる彼は気にしない。

ぎゅーっと、顔を彼に埋め込むように抱きしめる。

京太郎「あ、あの。ちょ、ちょっと部長……?」

久「……ね、須賀君」

久「私が須賀君に会いに来るためだけにここに来たっていったらどうする?」

京太郎「!?」

久「……私、ね」

久「須賀君のこと……」

京太郎「ちょ、あ、いや、え、ちょ、あえ?」

久「……」

久「……なんてね」

ぱっと離れて慌てる彼を見る。

うん、彼の顔も真っ赤だ、仕返し完了。

久「ふふっ、須賀君の顔も真っ赤よ」

京太郎「……あ、あれ?」

久「どうしたの須賀君、勘違いしちゃった?」

久「私は須賀君のこと好きだけど、勿論友人としてよ」

京太郎「……は」

京太郎「あ、あはは、そうですよね、そりゃそうですよね!」

久「ええ、勿論」

京太郎「あはは……あ、危なかった」

京太郎「あそこで離れてくれなければ勘違いして抱きしめるところでしたよ」

……それならもう少し抱きついていてもよかったかもしれないなぁ、なんて。

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