過去ログ - 百合子「オリジナルなンだもン!」
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293:1です[saga]
2012/10/01(月) 19:30:00.73 ID:xoJGrcVs0






……助けて。一方通行はもう祈るしかなかった。頭の中で必死に有名な神様の名前を思い浮かべてはその神様に向かって祈り続ける。宗教なんかクソくらえだ!…と思っていても祈って祈って祈りまくる。もうそれしかすることがなかったから。




助けて、助けて下さい。 ほんと助けて。誰でもいいから、神様、いるなら助けて。いや神様じゃなくてもいいから誰か今手の空いている心のお優しい方、この状況を打破出来る素晴らしい案を大至急頼みます。お願いだから。







…そんな些細な祈りも神様には届かない。もちろん、今目の前を通り過ぎて行った一般市民にも届くはずがなく…。



一方通行はすぐに祈ることをやめ、自分の運について思考を巡らせ始めた。




自分の運。そうだ、自分の今日の運と昨日の運。今日がこんなにツイてないのもきっと、昨日があんなにツイていたせいだ。昨日に限って嬉しいことが嵐の様に起こりまくりやがった。コーヒーは朝から飲めたし、麦野沈利にも執拗に追いかけられはしなかった。…そうだ、それがいけなかったんだ。





一方通行はさらに考える。



たぶん、毎日平均的に幸せが配られているはずなのに、昨日にだけ幸せが偏り過ぎてしまい、人生の幸、不幸のバランスが崩れてしまったんだ。その天秤がつねに水平を保つ様にするために、今日のこの日をこんなに最悪な日にしてしまったんだ。



どっかの誰かが。神様あたりが。そうだ、きっとそうだ。




「クソッ、また神様かよ」




一方通行は勝手に考えて勝手に切れだした。







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