過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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115: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:08:25.66 ID:La4hkDje0
俺に少し遅れること、千反田がやってきた。

奉太郎「それじゃあ行くか」

える「はいっ」

その顔には、さっきの翳りは感じられない。

こいつはそんなに俺と一緒にいたいのか。

自惚れかも知れないが、何だか胸が熱くなる。

もちろん俺も、可能な限り千反田と一緒にいたい。

そうして俺たちは、正門に向かって歩き出す。

俺は千反田を抱き締めたい衝動に駆られていた。

だが、公衆の面前でそれは憚られる。

第一それでは歩けない。

それでも俺は、もっと千反田を感じたかった。

ふと、千反田の方を見る。千反田は鼻歌を歌っている。

手はブラブラさせている

俺より小さな手。柔らかそうな手。



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