117: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:10:19.97 ID:La4hkDje0
失念していた。千反田は自転車通学だった。
これでは手は繋げない。もっと早く気付くべきだった。
千反田が自転車を押して、こちらに駆けてくる。
転ぶなよ、と内心念じる。
あっ、躓いた。だが自転車を押してるおかげで転ばずに済む。
える「ハァ、ハァ、恥ずかしいところを見られちゃいました……」
奉太郎「転ばなくて良かったよ。じゃあ行こう」
俺と千反田は、再び並んで歩き出した。
やっぱり俺たちは何も喋らなかった。
千反田の方を見る。
顔が紅く見えるのは、夕日だけのせいではないだろう。
そんな千反田に俺は……。
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