119: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:12:34.29 ID:La4hkDje0
千反田の手は、思ったとおり柔らかかった。
そして少しひんやりした。
千反田と繋がっている部分から、彼女への思いが湧いてくる気がした。
もう正門は過ぎてしまった。
ふたりの残りの距離は、どんどん縮んでいく。
気のせいかもしれないが、少し胸が苦しい。
こんな思いをするくらいなら、手など握らなければよかったとよほど思う。
……だが、それじゃいけないんだろうな。
千反田とは、明日も明後日も会える。
休みの日だって、会おうと思えば会えない距離では全然ない。
今生の別れではないというのに、何をそんなに嘆く必要がある?
そしてついにその時は来た。
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