149: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:38:05.61 ID:TvJv0Pak0
俺は少々早めに家を出ることにする。
忘れ物はないよな? ハンカチよし。ティッシュよし……。
姉貴は寝巻着のままで、まだムシャムシャ朝食を取っている。
俺は姉貴に声を掛けた。
奉太郎「姉貴。今日はちょっと出掛けてくるぞ。昼は過ぎるだろうから、飯はいらん」
供恵「なーに? ひょっとしてデート?」
俺は少し見栄を張る。
奉太郎「まあ、そんなところだ」
供恵「ええっ? 本当に? やるぅ。さすがあたしの弟ね」
言ってろ。
……だが、よくよく考えると、見栄ってわけでもないのか。
千反田と買い物に行く。これは立派なデートではないのか?
昨日の電話では、そんな単語は一言も出なかったが、考えれば考えるほど、これはデートである。
まあ千反田と俺は付き合ってるわけだし、デートをしても不思議なことはない。
奉太郎(そういえば付き合い始めてから、千反田と二人で出掛けるのは初めてだな……)
あまり気負っても仕方ない。俺は玄関のドアを開けた。
奉太郎「行ってきます」
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