過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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151: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:40:39.24 ID:TvJv0Pak0
える「ハァハァ、お、お待たせしました。ハァハァ、折木さん……」

奉太郎「まだ時間前だぞ。そんなに走らなくても良かったのに」

える「でも……、折木さんの姿が見えたから、つい嬉しくなってしまって……」

奉太郎「そ、そうか」

嬉しいことを言ってくれる奴だ。俺の顔は少し紅くなったに違いない。

千反田は、薄桃色のワンピースにクリーム色のカーディガンを羽織っていた。

髪は後ろの上の方で纏めている。

よく似合っている。言うべきだろうか。だが俺の口から出た言葉は。

奉太郎「それで、何処の店に行くんだ?」

える「駅前の百貨店です。いつもそこで買っているんです」

百貨店か。あまり若者らしくないが、千反田には合ってるな、と思った。

しかし俺はあまり百貨店に入ったことはない。

そんな俺の気持ちを、知ってか知らずか千反田は。

える「行きましょう! 折木さん!」

奉太郎「お、おい、千反田」

千反田が俺の手を取って引っ張っていく。その表情は、実に楽しそうだ。

奉太郎(千反田が楽しんでるならいいか)

俺は千反田に引かれるままに付いていった。



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