156: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:46:28.33 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「遅い……」
俺が手洗いを出て、もう10分経つ。
いくらなんでも遅すぎる。このとき初めて俺の脳裏に不安がよぎった。
……まさか。まさかまさか。千反田の身に何かあったのではないか?
そう考えると居ても立ってもいられなくなる。
だが待て。千反田は高校生だ。そうそう危険なことに巻き込まれるとは考えにくい。
しかし……。この1階の階段付近は店々の賑わいからはちょっと外れたところにある。
人通りも少ない。万が一ということはあり得るのではないか?
奉太郎「ははは……」
乾いた笑いが喉から漏れる。
そんな馬鹿な。神山市は治安の悪いところではない。
白昼堂々高校生がかどわかされるなんて聞いたことがない。
千反田のことだ。どうせ何か気になることがあって、ひょこひょこ付いて行ったに違いない。
いや、それをかどわかされると言うのか?
奉太郎「と、とにかく!」
探しに行こう。
流石に攫われたとは考えにくい。この百貨店の何処かにいる可能性は高い。
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