171: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:03:56.82 ID:TvJv0Pak0
摩耶花「それじゃあちーちゃん。精一杯楽しんできてね」
伊原は飛び切りの笑顔で言った。
何で俺と千反田に対する態度が、こうも違うのだか。
172: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:04:50.26 ID:TvJv0Pak0
目的のゲーセンには割とすんなり着いた。
える「わぁ……」
千反田が看板を見上げる
173: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:06:10.60 ID:TvJv0Pak0
える「これは……、麻雀のゲームですか? 気になります!」
うっ。よりによってそれか……。
える「見たところ、二人で打っているようです。これが『二人打ち』と言うやつでしょうか」
174: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:07:18.37 ID:TvJv0Pak0
やがて俺たちは、一つの大型筐体の前にたどり着いた。
える「この大きいのもゲームなんですか? ……ヴァーチャル オン、ですか」
奉太郎「どうだ? ちょっとやってみるか?」
175: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:08:27.64 ID:TvJv0Pak0
える「対戦……、折木さんと戦うってことですか? ……負けませんっ!」
どうやらやる気になったようだ。その方が俺もやりがいがあると言うもの。
千反田はオーソドックスな、ヒーロー然とした機体を選んだ。
176: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:09:35.08 ID:TvJv0Pak0
全く勝負にならなかった……。
計2ラウンドを費やした訓練も空しく、千反田の機体は頓珍漢な動きを繰り返すばかり。
最後に沈んだ自分の機体を見て、千反田は言ったものだ。
177: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:10:37.43 ID:TvJv0Pak0
そのあとも色々見て回ったが、千反田は、メダルゲームに一際強い関心を示した。
える「この増やしたメダルは、どう使うんですか?」
奉太郎「またメダルゲームに注ぎ込んで、更に増やすんだ」
178: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:11:43.92 ID:TvJv0Pak0
える「ふぅ……、流石に疲れました」
奉太郎「何か飲み物でも買うか?」
える「そうですね。喉も渇きましたし……。……あっ!」
179: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:12:44.17 ID:TvJv0Pak0
帰り道。俺は千反田を家まで送ることにした。
奉太郎「すまん、千反田。大口叩きながら結局取れなかった」
える「そんな……。わたしの方こそごめんなさい。三千円も使わせてしまって……」
180: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:14:25.10 ID:TvJv0Pak0
いかんいかん。俺がこんな顔をしていては。
せっかくのデートなのに、千反田まで曇らせるわけにはいかない。
手を握ろうと、手を彷徨わせる。だが千反田は。
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