183: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:17:47.63 ID:TvJv0Pak0
千反田は、言うべきか少し迷っているようだったが、やがて決心したように口を開いた。
える「わたし、今日折木さんに言おうと思ってました。
……泊まっていってくださいって」
千反田の言葉に、思わずドキリとする。
える「それなりの覚悟もしてきたつもりでした。
でも、いざとなるとやっぱり足が竦んでしまって……。
これでいいのかな、って考えてしまうんです。
それでも折木さんが家に来てしまったら……、言ってしまいそうな自分もいて……。
わたし、悪い子なんです。親のいない間に、男の人を家に連れ込もうとして」
千反田は少し寂しそうに笑う。
える「わがままですよね、わたし。
でもこんな気持ちのままじゃ、とても折木さんを迎えることなんて出来ないと思って……。
だから……!」
俺は千反田の肩を抱いた。
奉太郎「わかった。ここで別れよう。だけどな、千反田……」
俺は千反田の額を軽く小突いた。
える「あっ」
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