過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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26: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:20:45.94 ID:La4hkDje0
なんだろう? と、少しいぶかしげに思うが、俺の目はそこで机の上の花瓶と、それに活けられた花に向く。

奉太郎「へえ、いいじゃないか」

える「えっ?」
以下略



27: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:21:29.21 ID:La4hkDje0
千反田は、顔を窓の外に向けたまま、答えた。

なんだ? やっぱり様子がおかしい。

……昨日のことを、気にしてるのか?
以下略



28: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:22:10.18 ID:La4hkDje0
千反田は、やはり顔を俺の方に向けることなく、答えた

……何てこった。

昨日あの後普通だったから、大丈夫だと思ってたのに。
以下略



29: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:22:49.06 ID:La4hkDje0
とりあえず、いつもの椅子に腰掛ける。

正直、どうしていいものか、分からなかった。

それにしても、千反田に冷たくされるのが、こんなに堪えるとは思わなかった。
以下略



30: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:23:28.35 ID:La4hkDje0
奉太郎「あ、あのな……」

ダメだ! 声が震えているのが自分でも分かる。

だが言わねば。
以下略



31: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:24:05.42 ID:La4hkDje0
奉太郎「突然あんなことされたら、そりゃお前でも怒るよな。
   俺がバカだったんだ。こんなこと言うのはムシが良すぎると、自分でも思う。
   昨日のことは忘れて、その、今まで通りに振舞ってくれないか?
   もうあんなことはしない。約束する」

以下略



32: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:24:39.30 ID:La4hkDje0
千反田の方を向くと、肩が震えている。

何だ? 笑っているのか?

と、突然千反田は、振り向きざま俺の横を、走ってすり抜けようとする。
以下略



33: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:25:15.47 ID:La4hkDje0
える「離して! 離してください!」

違う

今分かったが、千反田は笑っていたのではなかった。
以下略



34: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:25:52.90 ID:La4hkDje0
奉太郎「ばっ、関係ないことあるか! 俺が……、俺が昨日バカなことをしたから……」

千反田は俯いたまま、かぶりを振る。

える「それ以上言わないでください……」
以下略



35: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:26:32.18 ID:La4hkDje0
奉太郎「分かった、分かった。とりあえず涙を拭いてくれ。
   それと、頼むから逃げないでくれ。
   お前が俺の話を聴きたくないっていうなら、俺がお前の話を聴くから」

える「うっ、うっ、うわあああん」
以下略



36: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:27:02.98 ID:La4hkDje0
ひとしきり泣いて、千反田は少し落ち着いたようだった

それにしても、この場に里志や伊原がいないで良かったと思った

まるで痴話喧嘩だ。何を言われるかたまったもんじゃない。
以下略



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