過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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262: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:10:02.28 ID:i9ZekBNR0
風呂から上がってリビングでくつろいでいると、突然電話が鳴った。

……まあ電話という物は大抵突然鳴るよな、と思いながら受話器を取る。

奉太郎「はい、折木ですが」

??『もしもし、夜分遅くに申し訳ございません。千反田えると申します。奉太郎さんはご在宅でしょうか?』

受話器の向こうからは耳馴染みの声が聞こえてきた。

奉太郎「なんだ千反田か」

える『はい、わたしです。まだお休みではなかったですか?』

奉太郎「ああ、風呂から上がったところだ」

える『わたしもです。ふふっ、一緒ですね。』

嬉しそうに言う。だがそうかと思えば次の瞬間には。

える『それにしても酷いです。“なんだ千反田か”だなんて。せっかく電話したのにあんまりです』

プリプリと怒り出した。忙しい奴だ。

奉太郎「いや、すまん。ついな。そんなつもりじゃなかったんだ」

える『はい、わかってます。ちょっと言ってみたくなっただけです。……ごめんなさい』

俺はちょっとホッとした。



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