276: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:27:57.47 ID:i9ZekBNR0
……。
目の前に千反田の顔がある。バックには桜の花が咲いている。
ああ、そうか。千反田に膝枕をしてもらって、そのまま寝てたんだっけ。
千反田は桜の木に寄りかかって眠っているようだ。
俺は千反田の頬を人差し指で突付いてみる。
える「う……、うん……」
起きない。俺はなおも千反田の頬を責める。
える「……ダメ、れす。おれきさぁん……」
奉太郎(面白い……)
勝手に立ち上がるのは何故か躊躇われたので、何としても起こそうとする。
引っ張ったりつねったりしてみる。……許せよ、千反田。
える「ひゃあ! や、やめてくらひゃい……。激しすぎです……」
こいつはどんな夢を見てるんだ。気になったが、俺は最終手段に出た。
奉太郎「千反田ー?」
両手で千反田の頬を挟むように、ペシペシと叩いた。
える「……あ、折木さん……?」
奉太郎「起こしてしまってすまないが、そろそろ起き上がっていいか?」
える「あ、はい、どうぞ!」
千反田の顔が紅く染まり、サッと視線を外されてしまった。
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