281: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:33:28.62 ID:i9ZekBNR0
幻想的に浮かび上がるその光景に、俺は心を奪われていた。
というより……。
える「綺麗ですね……」
千反田がうっとりした表情で言う。
奉太郎「そうだな……」
俺は千反田からそっと視線を外して、また山の方を見る。
える「この光景は、折木さんとふたりで見たかったんです」
千反田が俺の方を向いて微笑む。
俺は照れくささで言葉に詰まってしまった。
える「昼は友達と。夜はこうして、折木さんと。何だか贅沢すぎて、怖くなってしまいます」
俺は無言で千反田の肩を抱き寄せる。
そうして俺たちは月が沈むまで、その光景を眺めていた。
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