31: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:24:05.42 ID:La4hkDje0
奉太郎「突然あんなことされたら、そりゃお前でも怒るよな。
俺がバカだったんだ。こんなこと言うのはムシが良すぎると、自分でも思う。
昨日のことは忘れて、その、今まで通りに振舞ってくれないか?
もうあんなことはしない。約束する」
32: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:24:39.30 ID:La4hkDje0
千反田の方を向くと、肩が震えている。
何だ? 笑っているのか?
と、突然千反田は、振り向きざま俺の横を、走ってすり抜けようとする。
33: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:25:15.47 ID:La4hkDje0
える「離して! 離してください!」
違う
今分かったが、千反田は笑っていたのではなかった。
34: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:25:52.90 ID:La4hkDje0
奉太郎「ばっ、関係ないことあるか! 俺が……、俺が昨日バカなことをしたから……」
千反田は俯いたまま、かぶりを振る。
える「それ以上言わないでください……」
35: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:26:32.18 ID:La4hkDje0
奉太郎「分かった、分かった。とりあえず涙を拭いてくれ。
それと、頼むから逃げないでくれ。
お前が俺の話を聴きたくないっていうなら、俺がお前の話を聴くから」
える「うっ、うっ、うわあああん」
36: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:27:02.98 ID:La4hkDje0
ひとしきり泣いて、千反田は少し落ち着いたようだった
それにしても、この場に里志や伊原がいないで良かったと思った
まるで痴話喧嘩だ。何を言われるかたまったもんじゃない。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/11(火) 20:27:47.87 ID:La4hkDje0
える「いいえ、折木さんは何も悪くありません。
全てわたしの問題ですから」
そういうと、千反田は、今日初めての笑顔を俺に向けた。
38: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:28:22.40 ID:La4hkDje0
沈黙を破ったのは、千反田。
える「その、どこから話したものか……」
奉太郎「なあ、千反田。俺にはよく分からないんだが、お前の問題とはどういうことだ?
39: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:29:08.01 ID:La4hkDje0
確かにそうだ。だが怒ってないって?
奉太郎「じゃ、じゃあ何でさっき俺が部室に入ってきたとき、俺にそっぽを向いてたんだ?
俺は、てっきり……」
40: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:29:42.06 ID:La4hkDje0
はあ? ますますわけが分からない。
千反田はかすかに頬を染めて言った。
える「その、さっき折木さんの方を向かなかったのは、な、泣きあとを見られたくなかったからです!
41: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:30:17.86 ID:La4hkDje0
すると千反田は、ますます頬を染めた。
える「いえ、その、さっき折木さんが来る前に少し泣いていたんです……
あの、これ以上は……」
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