過去ログ - 上条「迎えに、来たよ」フィアンマ「…うん」
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『暑苦しい夏』
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/09/12(水) 00:48:46.82 ID:zLGd1hxm0
「…それで? 何だって?」
「だーかーらー!」
ミハイルへの返事の手紙を書き終わり、しっかりと封をしたところで布団を干そうとした上条は、謎の不運に遭遇していた。
布団を干すべき場所、つまりはベランダに白い修道服を着た少女が引っかかっており、上条に食事を要求したのだ。
何だかんだでお人好しである上条少年は諦め半分に食事を用意した。
足でうっかり踏んでしまった焼きそばパンから微妙にヤバいお野菜を使った野菜炒めまで。
別に嫌がらせという訳ではなく、本当に食材が無かったのだ。上条に罪は無い。
「一○万三○○○冊の魔道書、ねえ。…マジュツシ? って、あれか? 手品師の一種?」
「違うんだよ! 本当の本当に魔術はあるもん!」
「へー。そんなに言うなら見せてみろよ」
上条が不信感たっぷりに聞き返すのも無理は無い。
ここは学園都市、つまりは科学の街。そして上条は長らくここで過ごしてきている。
科学最高峰ど真ん中で魔術がどう、オカルトがどう、と言われても、上条としては鼻で笑う他無いのである。
「ふふん、言ったね? 見せてみろって言ったね?」
「な、何だよ…」
「私が今着ているこの修道服はね、『歩く教会』っていって、トリノ聖骸布に沿って布を織り込んであるすごい霊装なんだよ。だから、物理魔術問わず全ての攻撃を受け流せるの」
「へー」
「信じてないね!?」
「だから言ってるだろ。俺はオカルトとかそういうの興味無いからわからないって」
「なら、論より証拠! お台所から包丁でも持ってきて、私を刺してみると良いんだよ。絶対に傷付かないんだから!」
「この歳で殺人犯とか嫌なんですけど!?」
「ならどうすれば信じてくれるの?」
「んー…あ。俺の右手は異能の力を消去出来るんだけど、…んー、神の奇跡も打ち消せるって話もあったからな。この右手が通じたら、魔術ってやつ、信じてやるよ」
「神の奇跡を打ち消せる? 夢見がちなんだね…」
「あ、笑いやがったな!! 上等じゃねえか、やってやるぞコラ!」
『幻想殺し』を構え、上条はその因縁少なからぬ右手を修道衣へと触れさせた。
途端。
ビリビリ、と残念な音がした。
「あ…」
「え…いや、あのー…その…」
「ひっ…」
上条当麻は産まれて初めて見る女の子の全裸に目を瞬かせ、顔を赤くしながら後ずさる。
対して、少女―――インデックスは、突如として裸にされた上、目の前の少年に自らの裸体を見られた事を確認し。
羞恥に泣きそうになりながら、叫ぶのだった。
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