過去ログ - 上条「迎えに、来たよ」フィアンマ「…うん」
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146: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/09/26(水) 15:56:46.04 ID:uT0a65Uk0

「とうまはどこ? みはいるは? …二人は、どこにいるの?」

インデックスの言葉に、少年は、神父は何も言えなかった。
二人は本来、イギリス清教が保護する筈だった。
その手はずはしっかりと整っていたけれど、最後の最後、上条達はそれを拒否した。
四大属性の位置は再配置されました、という業務連絡の声が響く中。
ステイルはインデックスに謝る事しか出来なかった。
二人は今、北極海に沈んでいる事だろう。どちらも、帰ってくる事は無い。

「…、…すま、ない」
「……、…」

ボロボロの少女に、ボロボロの神父は、説明する事が出来なかった。
二人は救助の手を断ち切って海に沈んだんだ、だなんて。
インデックスはステイルの方へ手を伸ばし、手招きして微笑んだ。

「…大丈夫。…きっと、あの二人は帰って、くるもん」

約束したから。
先に帰っていてくれ、と上条は言った。
大切な家族だと思っているよ、とフィアンマは言った。
だから、自分の為にも、二人は死んだりしない。
希望的観測を口にするインデックスに、その場に居た全員は口を閉ざした。
北極海に落ちれば、生存はまず不可能。
捜索が続いているが、まったくもって、証拠すら見つからない。
そんな、希望を打ち壊す様な事実を、口にするなんて、出来る筈が無かった。


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