過去ログ - 上条「迎えに、来たよ」フィアンマ「…うん」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga ]
2012/09/26(水) 15:58:17.82 ID:uT0a65Uk0
ほのぼのとした、昔の夢から醒め。
目を覚ますと、知らない家に居た。
意識を失っても決して離すまいと握り締めていた手は、繋がれたまま。
身体の色々な場所に包帯を巻かれているミハイルの姿は痛々しかった。
でも、俺もミハイルも、生きてる。ちゃんと、呼吸出来てる。
「目が覚めた様だね」
声をかけられて、そちらを向く。
金髪の穏やかそうな男性と、綺麗な金髪のお姉さんが居た。
「無事そうで何よりだ。もう一人の彼は重傷の様だけど」
「…俺達を、助けてくれたん、ですか」
「まぁ、余裕があったからな」
ひとまず生きていて良かった、と彼は安堵の笑みを浮かべた。
お姉さんの方も微かに笑むと、ミハイルの様子を窺った。
「包帯は…まだ換えなくても大丈夫そうね」
「…ありがとうございます」
ミハイルの代わりに、お礼を言っておく。
正直あのまま死んでしまっても何もおかしくなったけど、この二人の御陰で助かったんだ。
と、調度ミハイルが目を覚ました。起き上がるのも痛いのか、弱々しく俺の服を掴む。
「…痛む、よな」
「…生きている、だけで充分だ」
ミハイルも二人に気が付いたのか、一言二言言葉を交わした後、お礼を言った。
二人はまだ少し寝ていたいだろうと気を遣ってくれたのか、部屋を静かに出ていく。
後でもう少ししっかりお礼言おう、と思った後、ミハイルの身体を抱きしめた。
「…良かった。…生きてて、…良かった」
「…ん、…」
「……怪我、治ったら。帰ろうな」
「…無事に帰れたら良いが。当麻は捜されていそうだし、戦争中の混乱に乗じてイタリアに引っ越すのも、悪くは無い」
「……、…嫌な予感がんだな。…なら、…それでも、いいか。俺は働き先か学校見つけて、回復したインデックス呼んで。イタリアでも、日本でもどっちでも…ミハイルと一緒だって手紙書けば、親父達は納得して安心するだろうし」
もしかしたら仕送りくれるかな、などとぼやきつつ。
学園都市に居る友人達には未練があったが、追々連絡出来たらそれでいいし、駄目なら駄目で仕方がない。
ミハイルの直感は神通力と言っても良い程によく当たるから、従うことにする。
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