過去ログ - 上条「迎えに、来たよ」フィアンマ「…うん」
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33: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/09/13(木) 23:44:28.41 ID:x6qDAtEW0

封筒の封を開け。
中身を読んだフィアンマは、彼らしからぬ様子だった。
此処は聖ピエトロ大聖堂の『奥』、基本的に彼しか居ないからこその、隠しもしない態度。
彼が手にしているのは、最上の親友―――否、恋人からの手紙。

『愛するミハイルへ

いつにも増して早い返事と、心配してくれてありがとな。
元気だし、入院もしていません。少し危ない時もあったけど、少なくとも今は元気そのものです。
最近怪我をそんなにしないのは、ミハイルがお祈りしてくれてるからかな、なんて自惚れてみたりして。
学校はちゃんと行ってる。今や『不幸の避雷針』なんて微妙なあだ名がついちゃったくらい。
俺の心配より先に、ミハイルは友達作った方が良いぞ。
頑張ればきっと出来る。何だかんだでモテるだろ、実は。


お誘いの件。
八月中に、イタリアに行こうと思います。
もし行けなくなったら、追加で手紙を送る。
まだ就職してないから結婚どうこうは無理だけど、ひとまず逢いたいから。
地味に貯金していた分があるので、多分スムーズに行けます。


俺も、ミハイルの事が大好きだよ。
ずっと昔から、お前に恋心を抱いていたんだと思う。
誰にも内緒にしてたけど、告白の返事だから、素直に書いた。

…初恋は叶わないというジンクスがあるけど、叶って良かった。

同封のものはプレゼントだから、気に入ったなら使って欲しい。

               
                                         当麻より (7/20)』

上条は返事を書いた日を名前の後に明記する癖がある。あった。

そして。
愛してる、という意味合いを含めた、素敵な付け加えの一言。


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