過去ログ - とあるエスエス板のSS書きと安価SS書きの最終戦争
1- 20
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/13(木) 00:48:26.50 ID:c9jYXFrXo

「そんなに美味しいんですか。ここのカツカレー」

おれたちの口から特製カツカレーが何度も話題に上ったことで
興味を引かれたらしい真壁が、眼鏡の奥に期待を光らせて隣の愛原木に訊ねた。

「ぼくはここの店、初めてなんですがそんなに美味しいんだったら」

「ああ、美味いよ。うん。ボリュームといい味といい絶品といってもいい」

と、愛原木が舌なめずりせんばかりに、嬉しそうな表情で頷いた。
彼は見た目通りの美食家で、美味と評判の食い物に目がないのだ。
愛原木のその幸福そうな表情を、間近で見た真壁はごくりと生唾を飲み
「じゃあそれにしましょう」と、口の中でもごもごと呟いた。

「いやあねえ。ボリュームがあり過ぎると、太っちゃうじゃないの」

と、愛原木の言葉を、遠くの席から聞きとがめた腐川女史がいった。
そして彼女は隣に座っている女に、鼻の穴をふくらませて頷きかける。

「ねぇ、女子は女子で、さっぱりしたものを食べましょ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
156Res/62.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice