過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 19:07:43.80 ID:P2NJ05Zwo

 冷たくあしらうと老人はちらりとこちらに視線をくれた。
「なんじゃティナ、機嫌が悪いの。生理か」
 無言で脇腹を殴ってやる。

 まったく、御者に聞こえたらどうするというのか。少し離れた御者席を見やる。
 今はあまり気にしすぎることはないが、ミスというのは思わぬ所に蓄積し、足場を崩してくるものだ。

 老人は殴られた脇腹を気持ちよさそうにさすり、何事もなかったかのように話を変えた。
「ところで、あいつは連れてきてよかったのかの」
「賊のことか?」

 捕まえた賊の首領は後ろを来る馬車にのせてある。無論拘束してだ。
「ほっぽり出してきてもよかったろうに」
「そういうわけにいくか。あいつは罪人だ。きちんと裁かれる必要がある」

「また心にもないことを」
「……」
「どうせまたお前さんのおせっかいだろうに」



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