過去ログ - える「折木さんも…ご経験がおありなんですか?」奉太郎「」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/09/16(日) 04:25:15.59 ID:2r6A/1tO0
 お前のことだ、俺が推測したことをそのまま伝えるんじゃないかと思った。「折木さんが言ってたんです」と付け加えてな」
 その通りなのか、千反田は恥ずかしそうに顔を俯けた。
「まあ、そういった経緯があって、俺に感謝したって不思議じゃないだろう」
「で、でもですよ? それは折木さんが自覚していらっしゃるじゃないですか!」
「遠垣内が、『折木奉太郎が自覚していない』と思っていれば、この説は成り立つだろう」
「そうですけど……何だか釈然としません。それに、遠垣内さんのあの表情は、感謝している、といった類のものではないと思います」
「さっきお前が言った遠慮と懐かしみか?」
「はい。私も、上手く言葉に出来ませんが……」
「だったら、文集の件と文化祭の件が混ざり合って、複雑な感情を抱いたとしてもおかしくない」
「でも、それって、遠慮と懐かしみに繋がりますか?」
「繋がるさ。今日は卒業式だろう? 古典部であるお前が遠垣内を訪ねたんだ、高校最後の一年をそのとき振り返ったとして、古典部の部員である俺の名前が出てくる。そこには苦い思い出と良い思い出があった。辻褄は合うじゃないか」
 今、俺は適当に思いついたことを話しているが、なるほど、しっくりくると自分でも思った。


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