過去ログ - 雪歩「その手」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:54:12.59 ID:+1h5mk+to

「なんか、ごめんな」

明るいロビーの中で、申し訳なさそうな顔を浮かべながらプロデューサーが言った。

「わ、私こそ、ごめんなさい……」

私もそれと同じような顔を作る。

その表情を張り付かせたまま歩いていると、すぐレストランの前に着いてしまった。

プロデューサーが少し緊張したような面持ちで言う。

「じゃあ、入るぞ」

思わず呼び止めてしまった。
もちろん、フロアに響かないように小声で。

「まってください。高そうだけど、いいんですか?
それに私、今日は格好もひんそーだし……」

「気にするなって。服もそれで大丈夫」

……気にしないわけがないよぉ。

そう思って私がその場に留まろうとすると、
プロデューサーは私の腕を無理やりつかんだ。


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