過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART19【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART19【安価】

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27: ◆c.38a0Ec1E[saga]
2012/09/17(月) 22:51:30.82 ID:IfUV45sn0

照「……ツモ。6,600オール」

京太郎「これで6連続か……止められないな」

淡「むぅ……」

萬子を入れたままの3人打ち。そのため、普段より聴牌が入りやすいとは言え、ここまで止められないものなのか。

照「集中して、他に何も考えないこと。余計なことは全て捨てること」

暗色の瞳に見据えられる。抑揚のない声が耳について離れない。

京太郎「余計なこと……ですか」

照「そう」

それは、例えば。

感情であったり。

抑揚であったり。

葛藤であったり。

そういったこと全てを捨てるということだろうか。

この人がそうであるように。

この人がそうなったように。

そしてそれでも足りないからこの人は。

日常生活で必要な記憶力や判断力を犠牲にしているのだろうか。

本当に、文字通り。

麻雀以外のことは何も考えないというのは。

そういうことなのだろうか。

そんな生き方は。そんな生き方に。

体は、心は、耐えられるのだろうか。

落としたネジを拾いに行くとしたら。

それはどのくらいの距離で。

それはどのくらいの本数になるのだろう。

わからないけれど。

分からないけれど──

淡「……やっとツモった！ 4,700－8,700！」

少なくとも今の俺には。

楽しそうにする淡の隣が歩むべき道のりで。

淡の笑顔を見る回数が大事なんだと思う。

落としたネジを拾いにはいけない。

俺の手は既に、淡の手を握るので一杯だから。

だけれど、もし力になれることがあるのであれば。

その時は惜しむことなく協力したいと思う。

△照との特訓に成功しました。
△照の好感度が上がりました。

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