過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」純「その６だな」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」純「その６だな」【龍門渕】

↓ 1- 覧 板 20

34: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/18(火) 00:20:15.32 ID:SdtJq2aJ0
透華「……こうやって抱きしめてもいいんですの？」

京太郎「姉弟のスキンシップです」

透華「……キスしてもいいんですの？」

京太郎「姉弟のスキンシップです」

透華「……でも法律で禁止されていますの」

京太郎「別に結婚しようってわけじゃない」

京太郎「いつまでも一緒にいようってだけですよ」

抱きしめる腕を緩めて、透華さんの顔を見た、

涙と鼻水で崩れたその顔を安心させるように俺はニコリ、と笑う。

京太郎「……それに知っていますか、透華さん」

京太郎「俺の親がそうだったように、ばれなきゃ犯罪じゃないんです」

京太郎「それでも透華さんのお父さんが邪魔をするならどこか二人で駆け落ちすればいい」

京太郎「赤い屋根の家で、二人きりで、過ごすのも案外悪くないかもしれませんよ」

京太郎「……ほら」

京太郎「結婚しなくてもずっと、ず～っと一緒にいれますよ」

京太郎「……いや」

京太郎「ず～っと一緒にいますとも」

透華「……本当ですの？」

京太郎「本当ですとも」

ぱぁ、と透華さんは顔を輝かせる。

そしてまた涙が流れた。

けれどそれは表情を崩すどころか、むしろ何もかもを洗い流すようで。

純真無垢な表情で彼女は、彼女から俺に抱きついた。

透華「もう、もうぜ～～～ったい離しませんの！」

京太郎「……ええ」

透華「愛してます。愛してますわ京太郎！」

京太郎「……ありがとうございます」

京太郎「俺もですよ」

……こうして、透華さんの機嫌は直ったわけだが。

しかし、今いった俺の理論は屁理屈に過ぎず、色々なところから非難されることだろう。

そもそも姉弟どうしの恋愛なんて言語道断な世界なのだから。

……だけど。

だけど、乗り越えてみせる。

透華さんが俺を絶対離さないというのなら、俺も絶対透華さんを離さない。

ずっと傍に、いつまでも寄り添い続ける。

……それが彼氏として――いや、弟としての、彼女に一番近しい者としての勤めだろう。

京太郎「……だから、まずは」

あたりで呆然と俺達を見回す彼女達から話をつけようか――

おわり？

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/324.16 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ