過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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14:1[saga]
2012/09/22(土) 20:46:13.86 ID:KdTZfLFN0
「…………で、だ」

食事がひと段落すると坂本少佐は黒田中佐に正対する。

「先ほどのロザリーの様子、貴様には何か心当たりがあるようだったが」
「その…………」

一瞬言い淀むものの、少佐の真剣な様子にただの好奇心や野次馬根性ではないと察したのだろう。
ポツリポツリと言葉を選びながら話し出した内容は、以下のようなものであった。

「私たちノーブルウィッチーズは、隊員の全員がどこかの国の貴族の位をもっています。そうなると、必然的に…………望まぬ人付き合い、というのもこなさねばならないわけで」

そこまで言ったところで、坂本少尉がもうわかった、とばかりに続きを話し出す。

「……社交界、というやつか…………いろいろ面倒なのだろうな」
「ええ。グリュンネ隊長も、設立したばかりとはいえウィッチの集まる戦闘航空団の隊長ですからね。いろんなところからパーティだの舞踏会だの……そんな誘いが引きも切らなくて」

パーティに舞踏会か。
何とも我々には無縁すぎる単語に、改めてこの戦闘航空団の立場の難しさを思い知らされる。
ヴィスコンティ大尉の嘆きももっともなことと思えてきた。

「も、もちろん基本的にはそう言うのはお断りするか、代理で私たち下っ端が出たりしてるんですけど…………」

黒田家の本家跡取りたる自分を何のためらいもなく下っ端と言ってのける中尉に、妙な可笑しさを感じる。

「…………どうしましたか?圭助様」
「い、いえなんでも」

思わず吹き出しそうになり、黒田中尉に怪訝な視線を向けられてしまった。
表情を改めると、中尉に話の続きを促す。



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