過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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31:1[saga]
2012/09/29(土) 18:26:56.66 ID:9Q3WS8gU0
「……な、なんだか落ち着かんな」
「何言ってるの。堂々としてなさい美緒」

ここは北部ガリアの、とある貴族の館。
テーブルの上に乗り切れないほどに並べられた世界各国の料理、色とりどりの衣装に身を包んだ貴族の子女たち。
ここ一帯の最有力者、と言った黒田中尉の言葉は誇張ではなかったようで、506の基地が無機質な箱庭に見えるほどのきらびやかな世界がそこにはあった。
そして私の目の前には二人の女性がいる。

一人は第506戦闘航空団の名誉隊長、ロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネ少佐。
ガリアの方らしい見事な金髪と透き通るような白い肌に、白のドレスがよく似合っている。

「ね、土方くんも綺麗だと思うでしょ?」
「う…………み、見るな土方!」

そう言いながら私の視線を避けるようにグリュンネ少佐の陰に隠れようとしておられるのは、坂本美緒少佐。
いつもと違い、その黒髪を頭の後ろでまとめており、その髪の色に合わせたかのような黒色のドレスをまとった姿はこれもまた言葉にできぬほどである。
始めてこの姿の少佐を見たときは、思わず数瞬呼吸を忘れたほどであった。
事実、周りの男たちの視線はグリュンネ少佐と同じくらい坂本少佐に向いており、それ自体は誇らしい事ではあるものの、少々複雑な気分である。



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