過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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884:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:00:27.03 ID:WZynKHge0
青く光る月光の下を歩く。
木や草、地面に敷き詰められた玉砂利などがすべて蒼白く発光しており、このままどこか異世界にでも迷い込んでしまいそうな気分である。

季節は5月。
もはや桜は完全に散り終え、常緑樹が織りなす緑色が目に飛び込んでくる季節。
そんな扶桑らしい色彩鮮やかな景色も、今は黒と蒼白色の2色に塗り分けられている。

その時であった。

ざっ。

耳が痛くなるような沈黙を破るように、小さな足音らしきものが聞こえてきたのは。
先ほどまでの幻想的な雰囲気は霧散して行く中、私はゆっくりと注意深く音の聞こえた方へと視線を向ける。
月明りがちょうど逆光になって顔は見えないが、人影のようなものがかすかに見えた。
思わず腰のあたりを無意味にまさぐってしまう。
…………拳銃を置いてきたのは、当然のこととはいえ些か不用心であったか。


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