過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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953:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:53:44.76 ID:HUNPeX/w0
虫の声だけが響く、月夜の庭。
こちらに背を向けた山川さんはその月光の中に2、3歩踏み出すと、私の方を振り返り、言った。

「……月が綺麗ですね」
「…………っ!」

思わず動揺する。
数十年前の、とある文豪がその言葉に込めた「もう一つの意味」を彼女は承知しているのだろうか。
…………いや、おそらくしているだろう。
私の動揺をどこかおかしそうに見ているその表情を見れば推測はつく。
その表情のまま、ふと私から視線をそらすように後ろを向くと、そのまま彼女は続けた。

「圭助さん……以前は助けて下さり、ありがとうございました」
「いえ、私はたいしたことは…………」

以前、とは山川さんと二人で買い物に出かけた時のことだろう。
正直、あの程度のことで何度も礼を言われるのは妙に居心地が悪いのだが……
そんな私の内心を知ってのことか、山川さんが小さく笑い声をあげる。



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