過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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981:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/02/15(土) 22:47:19.54 ID:76hxQe0T0
「先生!」

ふいに背後からかけられた声に振り返る。
そこには坂本少佐がこちらに向けて駆け出さんばかりの勢いでやって来ていた。
坂本少佐の姿を認めた北郷中佐も笑顔になる。

「ああ、坂本……っと、今は少佐殿か。久しぶりだな」
「はい!先生もお元気そうで」
「まあ……何とかね。君の従兵君との話もなかなか楽しませてもらった」
「従兵…………ああ、土方か」

その言葉に、少佐は初めて私の存在に気付いたようで、慌てたように私に視線を向ける。

「…………居たのか貴様」
「は」
「はは、今まで忘れていたとはひどい上官もいたものだな」
「先生!」

中佐のからかうような言葉に、坂本少佐は拗ねたような表情になる。
…………こんな表情の少佐は初めて見た。
それほど北郷中佐に対し心を許している……と言うか甘えているという事なのだろう。
坂本少佐にとって、北郷中佐の存在がいかに大きなものか、それだけで理解できた気分だ。

「それじゃ、再会の感激も一区切りついたところで私の部屋に行こうか。土方君、君も来るだろう?」
「……よろしいのですか?」
「構わん。貴様にも先生のことを紹介しておきたかったといっただろう」
「は」

そう言うと坂本少佐は中佐の車いすを押し、部屋を出て行く。
私はそんなお二人から少し遅れて、談話室を後にした。



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