1: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/18(火) 23:17:55.13 ID:tOfy4Rip0
家に帰ると、妹が父さんを殺していた。
包丁を何度も何度も振りおろし。
抜いては刺し、抜いては刺し。
繰り返し繰り返しザクザクザクと……。
父さんの腹から胸から血が噴き出して。
辺り一面、真っ赤なカーペットを敷いたみたいに血だまりで。
そして、そんな血だまりの中から妹はぼくを見ていた。
ぼくを見て、笑っていた。
「おかえり。お兄ちゃん」
ただいま。
声にならない返事を、ぼくはした。
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2: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/18(火) 23:24:23.44 ID:tOfy4Rip0
次の日。
朝から天気はあいにくの雨。
でも最近は、雨もそんなに悪くないと思えるようになった。
3: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/18(火) 23:30:31.38 ID:tOfy4Rip0
「そういうそっちも今日は電車なんだ?」
なんとなく会話を続けたくて、ぼくも聞いてみる。
「雨降ってるからね」
4: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/18(火) 23:50:15.62 ID:tOfy4Rip0
と、そんなことより。
「そんなことより柳瀬さん」
「なに?」
5: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/19(水) 00:06:37.37 ID:PRRLLRBj0
「ゲホゲホッ……。ねえ、鷹月くん」
やっとのことで呼吸を落ち着けた柳瀬さんは、ぼくに向き直り尋ねる。
「はい」
6: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/19(水) 00:13:39.88 ID:PRRLLRBj0
だが……!
「甘い!」
避けたと同時に反対方向からさらに張り手が飛んできた!
7: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/20(木) 00:08:04.66 ID:wt5v4Rvs0
「あ、あの……その……」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2012/09/20(木) 00:19:16.87 ID:0pvCbXKAO
期待
9: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/20(木) 00:19:40.94 ID:wt5v4Rvs0
「あ、あの……」
すっかり忘れてた。
最近いろんなことがあったしなあ。
10: ◆eRGoNEGNUVPj[saga]
2012/09/20(木) 00:33:21.96 ID:wt5v4Rvs0
「はいよっ」
「あ、は、はいっ!」
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