36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/19(水) 22:02:43.08 ID:rJH4JI2W0
男車内
男「正直、お前らがマスターを覚えてたのは驚きだよ」
友A「忘れるわけないじゃないか」
友C「僕達の兄貴分みたいなもんだったしなあ……」
マスターは、元々永らく貴族だった男の一族に、仕えていた一家の末裔だった。なので男とは幼い頃から知り合いであり、何方も完全に心を許せる仲だった。
彼は、男と友達の数少ない大人の遊び相手だった。男達の故郷で細々とバーをやっていたマスターは、色んな事を知っていた。毒草、薬草、自然薯掘り、山の危険箇所から村人の好みの飲み物まで全て把握していた。サバイバル知識も持っていて、マスターの入れ知恵は男達を助けた事もある。
紳士なその態度は、村人からも好かれていた。行くとこ行くとこで声をかけられて、村一番の紳士だったと男は記憶している。
運動も村一番、知識も村一番、なのに少しも威張らない、謙虚なその態度と物腰は、村の人達から崇拝され、子供も彼を尊敬していた。
男「マスター、やっぱり老けたぞ」
友A「本当か」
男「ああ。髭が映えて益々ダンディになってる」
友D「ちょっと寄ってみようよ」
友C「いいね」
男「じゃあ寄り道するぞ」
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