過去ログ - 【オリジナル】 少女「私を…殺して……」魔族少年「……………」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/20(木) 02:30:03.98 ID:K5MEJIE50

年の頃は恐らく10代後半から20代前半であろう

その声に呼応して、十数人の詠唱が森に響き渡った

「سضحكل١٥!」

詠唱の瞬間、眩い光が少年を包み込む

魔族にとって最も効果があると言われている呪術……光呪術だった

この聖なる光の魔術は使用者が限られるものの、ほとんどの魔族に対して絶大な効果があるのだ

「それではな、とっとと地獄に行け」

魔物を覆っていた光が一瞬の内に収束したかと思った次の瞬間、それがさらに大きな力で圧縮されて行く

噂に違わぬ素晴らしい威力だった

「グッ!ぐうぅ……」

そして、今まで余裕を見せつけていた少年は明らかにもがいていた

手足を振り回しなんとか光から逃れようとしているが、聖なる力が働いているのでどうしようも無いようだ

「姉さん! 奴は!?」

男が走って女の元へとやって来た

どうやらこの二人は姉弟らしい

呼ばれた女は静かに指を差す

その方向にはこれ以上無いくらいに圧縮された光とそれによって苦しんでいる少年がいた

「よっしゃ! 姉さん、早くトドメを刺しちまえよ!」

「言われなくとも。全員保護魔術をかけろ!」

そう言うとパールと呼ばれた女は開いた手を前に伸ばし、力を込めてグッと握る

その瞬間、光が空間を支配した

凄まじい勢いでの破裂、拡散、そして訪れる静寂……



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