過去ログ - 【オリジナル】 少女「私を…殺して……」魔族少年「……………」
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954: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:39:32.15 ID:8dAmvBr4o


「使えないのはあくまで攻撃用の呪術だけだ。使えるのは障壁と転移、そして特殊な呪術を複数持っている」

「複数?」
以下略



955: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:40:07.87 ID:8dAmvBr4o


「ルディさん。その精神分散とはどういう呪術なんですか?」

「簡単に言えば生物の感情を、強制的に増やしたり減らしたり出来る呪術だ。しかし感情の総和は越えられないがな」
以下略



956: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:40:43.65 ID:8dAmvBr4o


分からない人の為に、例を挙げて解説をしよう

普段、俺たちは様々な感情を持っている
以下略



957: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:42:54.21 ID:8dAmvBr4o


ここでグラフィットの精神分散の呪術だが、これは感情の数値を自由自在に割り振る事が出来るというものだ

つまり怒り、喜び、楽しみの各数値を0にし、哀しみを100にすることなどが出来る
以下略



958: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:43:21.78 ID:8dAmvBr4o


例えば食事を美味しいと感じる感情と、勉強をしたいという感情があったとする

本来この2つの感情は、どちらかが減ればどちらかが増えるという関係性はない
以下略



959: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:43:55.40 ID:8dAmvBr4o


「とまぁ、グラフィットの使う精神分散てのはこんな呪術だ」

説明を終えたあと、そこには顔を真青にして驚愕するローズ・パールの姿があった
以下略



960: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:44:25.97 ID:8dAmvBr4o


「カルディナル。他の特殊な呪術とは何なのだ?」

テュルは耳をピンと立てて、興味深そうにそう聞いて来る
以下略



961: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:45:37.12 ID:8dAmvBr4o


「他にも色々とグラフィットは持っている。正直言って、全ては俺も把握し切れてない」

「凄い方ですね、グラフィットさん」
以下略



962: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:46:07.74 ID:8dAmvBr4o


「…………………………………」

俺とイリスにジッと見つめられたローズ・パールは、複雑な表情で俯いてしまった
以下略



963: ◆9Wywbi1EYAdN[saga]
2013/05/19(日) 23:46:35.36 ID:8dAmvBr4o


「どうやら私はこれ以上ここにいない方がいいようだ」

テュルはこの場に漂う空気を察したようで、踵を返してドアへと歩いて行った
以下略



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