過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/26(水) 23:06:18.97 ID:45Ac37Nmo
球磨川「『これで終わり。分かった？』」

球磨川「『前向きになっても、前に進んでも、転んで怪我するだけだよ。だったら、この場でうずくまってた方がずっといい』」

却本作りは心も弱くする。
強力なオカルトを複数持つ者なら多少は抵抗できるが、それでも多少でしか無い。
だからこそ、あり得ないはずだった。

怜「『大嫌い』か・・・へんっ、初めてうちの前で本気で喋ったんやないか？」

球磨川「『・・・何？』」

怜「不気味なアンタの仮面がようやく剥がれたってことや・・・ははっ、うちなんかにそこまでやられるんならアンタ。長くないで」

球磨川「『他人に期待するの？物語じゃないんだから何でもかんでも解決してくれる勇者様なんて居るわけ無いじゃん』」

怜「来る」

球磨川「『・・・断言したね』」

怜「お姫様が魔王を倒そうとしたのが間違いやったんかもな。お城でゆっくり寝て誰かさんを待つとするわー・・・」

球磨川「『待ってても来る保証なんて・・・』」

怜「zzz・・・」

球磨川「『寝てる・・・気力だけで啖呵切ったのかな』」

部室を出て、千里山の部長である彼女を呼ぶ。
面倒な人運びやら何やらは彼女に任せよう。
彼女に思い知らせるつもりが、逆に思い知らされてしまった様だ・・・自分の、対になる男との『絆』という物を。
自分がどんなに望んでも、手に入らない物を。
それが悔しく、嬉しくもある。

球磨川「『・・・もう、君は『こっち』には来なそうだね。素質はあったんだけど』」

球磨川「『お姫様（ﾋﾛｲﾝ）が魔王（ﾎﾞｸ）を倒せる訳が無いのは当たり前さ。勇者（ﾋｰﾛｰ）とその仲間だけが、僕を倒せる』」

球磨川「『だから早く来るといい』」

球磨川「『・・・来ないと、呼びに行ってしまうかもしれないよ？』」

蠢く闇は、未だ晴れる気配はない。

つづく

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