過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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614:>>613 そらないよ[saga]
2012/09/28(金) 21:40:29.19 ID:Ek8Mo6BSo
龍門渕父「部屋に戻れ。お前の協力者達も悪いようにはしない」

透華「お父様！わたくしの話を・・・」

鬼気迫る剣幕でまくし立てる透華。だが。

龍門渕父「私に話すべき事は無い。聞くべき事も無い」

透華「衣の事ですわ！お父様はいつまで衣にあんな扱いを受けさせるつもりですの！？」

聞く耳持たないとはこの事か。透華の言葉は、何一つとして父の耳には届いていない。
聞く気のない人間に言葉を紡いでも、相手の心に届くことはない。
だがそれは、互いに心を開くことが前提の親子間ではありえないのだ。
父親が、愛すべき娘に心を開いていない、そんな現状。
それでも透華は、衣のために諦めない。自分が諦める事を許さない。
その閉じた心に届かせるために、言葉を紡ぐ。

龍門渕父「子供が口出しすることではない」

透華「わたくしももう分別のつく歳ですわよ！」

龍門渕父「そういうことを言っている時点で子供なのだ、透華」

透華「ぐっ・・・！」

龍門渕父「もう一度言うぞ。部屋に戻れ」

明確な拒絶。
この父親は衣の扱いを変える気も、娘の話を聞く気も無いとハッキリ断言したようなものだ。
男は、電話に手を伸ばす。人を呼んで透華を下がらせる気だろう。

だが、会話に熱中していて二人はこの部屋に居るはずのもう一人の人間の存在をすっかり忘れていた。

少年は壁に寄りかかるのを止め、ゆっくりとその父親に歩み寄り。

龍門渕父「・・・む、何か用かね」

右腕を思いっ切り振りかぶり。

龍門渕父「何を・・・！」

全力で、ぶん殴った。

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