過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/28(金) 22:10:50.29 ID:Ek8Mo6BSo
龍門渕父「龍門渕の一族が栄えたのには理由がある。それが、一族にのみ発現する超常の力だ」

透華然り、衣然り。
龍門渕の学園長である透華の祖父然り、透華の母然り。
血族に発現する、凡人では手が届かない高みにあるという力。
まるで磨き上げられた黄金の様な、月の光の如くしなやかな輝きを放つ黄金の髪。
その美しさには、ある種の魔性が宿る。時には、神すら魅了してしまうほどに。

龍門渕父「私とて入り婿だ。その力は誰よりも知っている・・・だが、だからこそ、その力を努力で否定してみせると、誓ったのだ」

それは凡夫の意地か、男の意地か。
才覚に、血統に、負けてたまるかという対抗心。
少なくとも、若い頃の彼にはそれがあった。

龍門渕父「だが、折れた」

諦めてしまった。打ちのめされてしまった。思い知らされてしまった。
圧倒的な『それ』に。龍門渕の入り婿に相応しいとされた優秀な男が、なんという事も無く。
焦がれるような憧れは、忌まわしい嫉妬に変わった。

龍門渕父「以来、あの金の髪に対して私の抱く感情は変わった。それこそ憎しみすら抱くほどに」

透華「まさか、衣は・・・！」

龍門渕父「・・・そうだ。大人の事情など微塵も無い」

龍門渕父「子供染みた、醜い嫉妬だ」

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