過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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695:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/30(日) 22:10:53.79 ID:+JLeokRio
【龍門渕邸宅：執務室】

透華「はあ・・・ままなりませんわね」

執務室、山のような書類を捌ききる少女。
彼女は誰もいないその部屋で一人淡々と仕事をこなしている。
最近は仕事が格段に増えていたため、彼女も当主代理として忙しなく動く機会が増えていた。

その原因はとある企業との裏の繋がりを断ち切った父にあるが、その事についての恨み言はない。
むしろ好ましく、誇らしいくらいだ。
父は少しずつ、変わろうとしているのだろう。

だが、状況は芳しく無い。
世界を股にかけ、一説には国際資本の７割を支配する大企業に喧嘩を売ったのだ。
国内では絶対的な影響力を持つ龍門渕といえど、国内で拮抗するのが精一杯。
相手の土俵に上がれば羽虫の如く散らされる以上、防戦一方になるしか無い。
まさしく猫の手も借りたいほどに忙しい日々は、未だに終りが見えずに居る。

―――透華さんって間が良いよな。家族のピンチに透華さんが間に合わないって想像できねーや

透華「(貴方がそれを言いますか)」

仲の良い双子が、遠く離れた片割れの危機を訳もなく感じ取ることがあるという。
日本にも似たようなことは昔からあり、それは『虫の知らせ』と呼ばれている。
もし本当にそういうものがあるのなら、きっとそれは人と人との見えない繋がりを通して、互いの危機が伝わっているのだろう。
誰かの危機に間に合うという事は、間が良いという事は、きっとそういう事だ。

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